うふふ
これから色々予定が立ちそうでわくわく。
というのは一応おいといて日常のタスクに集中しましょう。
最近は絵も描いてないので漫画紹介。
- 作者: 秋山はる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/08/23
- メディア: コミック
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この漫画、いらいらします。
けなしてません。絶賛しています。ちゃんといらいらさせてくれます。
女性の同性愛が主題(?)なのですが、いわゆる女性作家が描くセクシャルマイノリティを題材に自己憐憫と他者蔑視を全開にした作品とは一線を画すものです。「性的にマイノリティな私こんなにかわいそう」な漫画を平然と描く女性の歪みは見るに耐えません。
この漫画の主人公が同性愛に至ったプロセスも、それから形成してゆく人間関係の難しさも、全て一個人の経験と周囲の環境をじっくり見据えることで描写されていきます。
平たく言うと「この子、ほんっとに馬鹿な子だね」っていうの女の子の、鈍足な成長物語です。1巻2巻あたりまでは「なんか妙なプライド持ってるんじゃないか?」と斜めに構えて見てたんですが、この5巻で完全にブレイクスルーしたと思います。
人生のみじめさや苦しみを、セクシャリティに求めても仕方がない。
欲しがり屋の自分を常に充足させていくことは本当に難しい(というよりも無理)。
あぁ、女の自意識に固執してない。同性愛を言い訳にしてない。ちゃんと踏み越えて人生描いてる。苦しみも喜びも丁寧に描いてる。それってすごい。
だからこそ主人公の性格にいらいらするんです。作者にいらいらするんじゃなくて、主人公という人物にいらいらできる。物語の基盤ができていなければこうはいきません。
ちなみに、ねむようこの「パンドラ」を同時期に読んだんですが、いい比較対象ですぜ。本当に。反吐が出る。
ガタイがよくて髭熊なオネェ言葉のゲイって、なんであんなに「優良人格者」として記号的に使われるんでしょうね。これってある種のセクシャルハラスメントっつーか、ゲイに対してもノンケに対しても喧嘩売ってるとしか思えないんですが。
ゲイだって糞野郎もいる。当たり前のことだ。