三月のライオン 4巻
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: コミック
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一日かけてCM25本もやった新作。
大体羽海野さんの漫画読んでると、人生に逃げ場がないことを気付かされる。
自分を追い込んでいるつもりでも、どんなに心苦しさに追い詰められたとしても、孤独であるうちは逃げ道を残しているのと同じ。
一人であることは、誰にも知られてないってことは、果てもなく救いもない、甘え。
零は逃げないなぁ。
自分じゃぐるぐる回って悩んでるつもりなんだろうけど。
あんなにやっかいな義姉にのしかかられても、自分の立ち居地がぶれそうでも、追い詰められた時には叫んで、誰かの差し伸べる手には必ず応えて。誰かの救いを求める声は無視しない。
こんな格好いい奴他にいるかよ。
個人的というかプライベートな愚痴になりますが、僕はもう、ほぼ独りでいる人生を卒業したいと思います。
「いきなり何を言っているの?」と思われるでしょうが。
そういうことを恐れて何も言わないことが結局駄目なのだと今更思い知る次第。つーか知ってて逃げ回ってた。本当に、心底甘ったれた野郎だったとただ、それだけを自覚して、
恥も外聞もないくらいに曝け出していける阿呆を目指そうと思います。
アホ過ぎて心配もされないレベルまでいきてーな。無理か。
でも止まったままでいることが悪夢なのか、進んで今までのツケを払う痛みこそ悪夢なのか。
確かめてみないことには、どっちが悪夢だったなんてえらそうな面して言えないよ。
こうして、自分で自分に言質をとっていくしかないんだ。
周りの人に、言質をかけて、そして責任は生まれていくんだ。
三月のライオンと半分くらい関係なさそうな話になってしまいましたが、読んでなけりゃこれを痛烈に思うことはなかったろうな。
人生を運用できている人、出来てない人、これからそれを考える人。それぞれの人々を許容し、肯定してくれるのが羽海野作品の大きな価値だと僕は信じて疑いません。
是非一度、読んでみてください。